280話 【父は日本人 母は原住民族】


この日は、よく覚えていて

夜になんのきっかけもなく

いつもより重めの喘息の発作が起きた



薬を使っても苦しくって 横になっていた



その1時間後に病院から 

連絡があって


父が1時間前に亡くなったことを知った



父は寂しがり屋だから

きっと一緒に死んでほしくて 

一緒に死のうと私に発作を起こしたのかな。



いい迷惑だ

まんま悪霊のたぐいじゃないか。



生きてても 死んでても

苦労をかけさせるのか


かんべんしてくれ・・・・・・



溢れる涙をとめたくて

自分の気持ちの整理がつかなくて

恨み過ぎて 疲れて

望んでいたことでもあったのに



それを感情的に見る自分もいれば

気持ちを分析する自分

悲しい

どんな感情も 悲しかった




死者を弔うには、故人の話をしたり 生きてる者が幸福であればあるほど 死者があの世での財産が貯まると聞く ご先祖様にとって良いことなのだと。



私は、それを信じているし 

父は もうご先祖様よね?



父はあの世で、十中八九 地獄に落ちると思うし

されたことは一生許さないけど

漫画にして こーやって弔ってるよ



亡くなった時は、涙も出た

一度でいいから家族に愛されたかった


あの涙は、もう叶うことが無いことへの

悔し涙だったのかもね




でも、いまは


私にも大切な人がいるから


こっちの世界で せいぜい幸福であるとするよ。















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父が植物人間になって4年後のことでした。4年間も、死なずに植物人間ってかなり過酷だと思うし あの世に行く前に 少しでも罪を償って軽くしてから、あの世に行ったのかなと あとからぼんやり思いました。

父が病院のベッドに寝た切りになった1年後くらいに、実はみんなで父の様子を1度だけ見に行ったことがあったんですよ。136キロあった身体はやせ細り骨と皮だけ。私はとてもじゃないけど、見れたもんじゃなくて病室には入らず遠巻きにしか居られなかったんです。

お葬式の時に、初めて その顔を見れました。

安らかとは、ほど遠い顔で 顔にしばった跡がしっかりあって、お葬式の場で耳を立てると 病院がベッドを空けたかったんじゃないかって話。国からの補助金の管理と父の通帳の管理を病院がしてたんですけど、不自然なほど通帳は空っぽ。



闇が深いなぁ




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