305話 【父は日本人 母は原住民族】



本当はやってみたかった

興味もあった


家と学校しか知らない

小さな世界から

抜け出してみたかった



でも



すごく怖かった




誰も味方がいないのに

誰も応援してくれないのに

1人で何かをやったことなんてないのに



一歩踏み出す勇気がなかった



勇気があれば、何か一つでも

背中を押せるような何かがあれば



好奇心と切望を

後押しできたかもしれない



なんなら、先生が味方になって

水泳をやらせてくれたかもしれないのに



世界の視野が狭かった

中学生の私では

そんなの思いもつかなかった




やりたいのに

怖い




一生懸命努力してるところを


好きなことを

好きな場所

好きな物



私自身を



全てを家族に ” また ” 否定されるのが

怖かった





否定され続けながら 

自分が決めた道を罵られるのが

怖かった




水泳をしてみて

きっと良い成績を取れなかったら

わたしの家族は

落ち込んでいるところに

トドメを刺しにくるだろう






きっと私は


耐えられない

















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普通の家だったら、今日あった出来事を家族に相談して一緒に悩んだり一緒に喜んだりできるものなんだろうな。この頃の私は、その情報や知識さえなかった。この当時の私の環境が私の全てで私の ” 普通 ” 夢もへったくれもありゃしない。夢を持って良かったなんて知らなかった。


自身の気持ちや意志、発言は禁止するように育てられたからだ。

親が言うことが絶対
少しでも歯向かったり親が気に食わなければ折檻
それが、私の生きる世界の全てだった


ああ、でも・・・

ダメだときつく言われていた姉の漫画や本を拝借して読むようになったから、それで漢字が読めるようになったし 漫画を読んでる間は漫画の世界に入れて 現実から違う世界に連れてってくれるから その時は怒りや悲しみその他もろもろの感情を、本が忘れさせてくれた。幸せな気分にしてくれた。それが私の唯一の救い。

漫画や本を読むようになった時、感動できる感情をまだ持っていて良かった。
ねこねこファンタジアなんて号泣したなぁ。




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