346話 【父は日本人 母は原住民族】








毎日毎日お経を

読み続けて

最終日までお経を

読み上げるのかと思いきや



もうすぐ修行が終わるころの

六日目ぐらいだったかな


おばさんに「今日はお経じゃないんだよ」と

教えてもらって

もうお経を読むのには

飽きていたから正直ほっとした



それと同時に

じゃあ今日は何をやるのかと

気になったら

いつもお経を読むスペースの大広間で

一人の人を囲むように

皆が座って並んでいた


私は何をすればいいのか

わからなくて 

戸惑っていて

「次は風助の番だからね」と

言われて私も列に並んだ


並んだけど、皆が

何をやっているのか

見ててもわからなくて



「これは、過去世の浄化をしているんだよ」

と言われて

もっと頭が はてなになった


「今話をしてる人はイタコさんなんだよ」

と教わってやっとわかった



降霊術か!!

それなら知っている


亡くなった人に

もう一度会える儀式のことだ


つまりイタコさんという

職業の霊媒師の人がいて

皆の会いたい人に降霊術で

会ってもらってお話をしているってことだな



え、でも、私 亡くなった方で

会いたい人なんていないんだけど・・・

そんな急だし、考える時間も欲しい

次が私の番なんだけど

どーしたらいいんだろう

あれ?でも過去世って言ってたけど

どーいうことだろう


あと

すぐ近くに私は並んでるわけで

となると前の人の話は

私にも皆にも

筒抜けなわけで

大丈夫?

人に聞かれたくないこととか

あるんじゃないかと心配になった

















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漫画やテレビとかでイタコさんっていう職業があるのは知っていたし、台湾方の祖父の職業が霊媒師だったから私にも分かったけど、知らなかったら何やってるのかわからなかったと思う。ここの修行に来ると新人さんは必ずイタコさんに降霊術をしてもらえるんだって。だから大勢人がいる中で私も参加できたんだ。修行でお経を読み上げるのはね、各々の霊力を高めるためのものでもあったみたいで、それをすることで降霊術をしやすくしてたのかもしれない。

イタコさんは何人かいて修行を長く続けていると修行者の中から降霊術ができる人が現れるみたいなんだよね。イタコさんはその宗教の中で特別な人で位の高い人だった。たくさん修行したらイタコさんになれるのであれば、私も修行を続けて行けばイタコさんになれるのかと考えてドキドキした。



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