23話 実家は駄菓子屋
駄菓子屋といっても、今でいうコンビニみたいなものでお菓子と日用雑貨が1:1くらいの割合でが商品が並んでいました。


村に駄菓子屋は一つしかなくて
そらもう大繁盛していたとか。


ビールも置いてあるんで、シャッター閉まった夜中に酔っ払いが、ガシャンガシャンっとシャッター叩いて呼ぶんですって。


酒売ってくれって。


買うならまとめて買えばいいものを、一本ずつ買いにくるんですって。


その度に 夜中の何時だろうと起こされて、ビールを売るのが嫌だったって聞きました。


そりゃあ、嫌だろうな。



断らないの? って聞いたら、酔っ払いだから 話は聞かない。

暴れられるより、売ったほうが静かになってずっと良い。だそうです。



気になったのは、他にも兄妹がいるのに、みんなそんなに寝る時間もなく働いてたの?


ううん、みんな性格が違うから ママが一番 働き者で働いていたのよ。

1日の睡眠時間は3~4時間。


いや、寝なよ。

子供の時代に働くことは、社交性が早くに身について良いとは思うけど 限度があるだろう。


他の兄妹がやらないから、やってたそうで それでおばぁちゃんに可愛がられていたから張り切っていたのかなぁと思います。


学校にもあんまり行けないもんだから、山を越えて 先生が一度 この子を学校に行かせてあげてくださいって むかえに来てくれた事があって 優しい先生で そこまでしてくれて嬉しかったなぁと言ってました。



その後、母にはなりたい職業があったので そこに向かって前進します。